GeoTIFFを任意角に回転させる 外郭はそのまま 中身だけ回す
報告書の位置図や配置図 論文の挿絵は A4枠に入らなくて ちょっとだけ斜めにしたいことがあります
でも単純に回転すると 外郭まで斜めになって 見栄えが悪くなりがちです
この記事では 外郭は固定したまま 中身だけ回して きれいに図枠へ収める方法を 超簡単にまとめます
そもそもGeoTIFFって??
GeoTIFFは 位置情報つきの画像です
普通のJPGやPNGは ただの絵ですが GeoTIFFは画像の中に 座標系 ピクセルサイズ 貼り付け位置などの情報を持っています
だからGISに入れると 自動で正しい場所と大きさに配置できます
実務では オルソ画像 航空写真 DEM 水深グリッドなどでよく使います
今回の記事は GeoTIFFの座標情報は触らずに 画像の中身だけを回して 資料の見栄えを良くする話です
今回使うツール GUI

角度と補間方法を選んで実行するだけです
GeoTIFFのTransformやCRSや画像サイズは変更しません
回転させるのは画像の中身だけです
まず3枚の画像で違いを確認
画像1 原型 回転なし

画像2 外郭も回転 単純回転

画像3 外郭は固定 中身だけ回転 実務で理想

3枚の画像で何が違うか
画像1は原型です 外郭は水平垂直です
画像2は外郭まで回転しています 図枠に対して菱形っぽく見えます 余白も扱いにくいです
画像3は外郭が水平垂直のままです 中身だけ回るので A4枠に収めやすく 見栄えが良いです
報告書や論文の挿絵は 外郭が回転していると見た目が崩れるので 外郭固定が理想です
実務でやりたいことは2種類 似ているけど別物
外郭も回す方法 資料用途ではおすすめしない
ワールドファイル tfw や GeoTIFF のTransformを書き換えて回転させます
GIS上で貼り付き方そのものが回ります
資料用途では外郭が斜めになり 図枠に対して不利になりがちです
外郭を固定して中身だけ回す方法
Transform CRS 画像サイズはそのままです
ピクセル値だけ回転します
外郭は常に長方形で回転ゼロです
位置図 配置図 論文の挿絵は これが一番きれいに決まります
補間方法の選び方
回転すると ピクセル位置が半端になります
空いたところを埋める計算が補間です
用途で選ぶのが安全です
分類ラスタ マスク ID番号 領域コード
nearest が基本です
値が勝手に変わらないので安全です
DEM 水深 陰影 強度など 連続値
bilinear が基本です
見た目と安定性のバランスが良いです
写真 オルソ 背景を見栄え重視で使う
cubic も選択肢です
滑らかになりやすいです
縁が強調されることがあれば bilinear に戻します
NoData 三角の空白は正常
外郭固定で中身だけ回すと 四隅に三角形の空白が出ます
これは失敗ではなく正常です
報告書では トリミングで整えるのが王道です
白にしたい 透明にしたい場合は 最終的にPNG化して背景を整えると楽です
ワールドファイル tfw の勘違いポイント
tfwは 位置合わせに必要な最低限情報を 画像の外に出したファイルです
ピクセルサイズ 回転や傾き 左上ピクセル中心の座標
この3点を 6つの数値で表します
勘違いしやすい点
tfwの座標は 左上ピクセルの角ではなく 左上ピクセルの中心座標です
角の座標が必要なら 半ピクセル分の換算が必要になります
まとめ
資料用途では 外郭固定で中身だけ回転 が一番きれいです
外郭まで回す方法は GISの貼り付き自体が回るので 資料用途では不利になりがちです
補間は 分類なら nearest 連続値なら bilinear 背景の見栄え重視なら cubic
この考え方でGeoTIFFを回すと A4枠でも論文図でも 見た目が締まります
この記事は現場の声で育てていきます。気づいた点や追加情報があれば、ぜひ教えてください。
お仕事のご相談、ご依頼も歓迎です。
有限会社アペオ技研 加藤
連絡先:kato.apeo@gmail.com


コメント